Wednesday, May 7, 2008

発砲:夫婦げんか…医師が警官の銃奪い 東京・杉並

発砲:夫婦げんか…医師が警官の銃奪い 東京・杉並

 7日午前8時15分ごろ、東京都杉並区上井草2の区立四宮小学校前の路上で、夫婦げんかをしていた男が、仲裁に駆けつけた警視庁荻窪署井荻駅前交番の巡査長(47)から拳銃を奪い、上空に向けて1発発砲した。男はその場で公務執行妨害、銃刀法違反(発射など)、強盗容疑で現行犯逮捕された。近くに通学中の児童数人がいたが、けが人は無かった。発砲を目撃した児童もおり、区教委は3人のスクールカウンセラーを配置し、カウンセリングなどで対応する方針。

 逮捕されたのは世田谷中央病院勤務の内科医、荻野宏容疑者(42)=世田谷区弦巻5。

 同署の調べでは、現場近くに住む妻(38)から同日午前7時50分ごろ、「別居中の夫が自宅前に来ている。来て欲しい」と110番があった。巡査長が駆けつけたところ、荻野容疑者は妻と四宮小5年の長男(11)、同小2年の長女(8)が自宅から出るのを阻止しようとしていた。もみ合いながら同小東門から約20メートル離れた通学路にさしかかり、巡査長が長男の手を引っ張ろうとした荻野容疑者にタックルを試みたところ、逆に拳銃を奪われた。

 荻野容疑者は、実父の通夜や葬儀のため病院を休んでいた。離婚協議中の妻は別居開始当時の昨年5月「酒癖が悪く押しかけてくるかもしれない」と同署に相談していた。子供を取り戻すため登校前から自宅前で待ち伏せしていたとみて、荻野容疑者を追及する。

 現場は、西武新宿線井荻駅から南西に約400メートルほど離れた住宅街の一角。正門近くに住む自営業夫妻は「警察官が拳銃を奪われるなんて困る」と驚いた様子。朝ごはんを食べていると、外から「パーン」という音が聞こえ、車のパンクだと思ったが、その後、パトカーが集まり始めたため外に出ると、青っぽい服を着た男がパトカーに乗せられた。学校関係者らが、現場近くにある東門を避け西側の門に児童たちを誘導していたという。

 東門付近は非常線が張られ立ち入り禁止に。保護者とみられる男女が警察官に「何が起きたんだ。子供は大丈夫か」と詰め寄る姿もあった。

 区教委によると、児童らは、全校集会で経緯の説明を受けた後に集団下校。学校側は午後6時から臨時保護者会を開き、事件について説明するという。

 同署の舟口猛署長は「拳銃を奪取されたのは誠に遺憾。詳細は捜査中」とのコメントを出した。

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