イオン、直接仕入れ5倍に・年5000億円、卸通さず
食品や日用品の値上げが広がる中、イオンはメーカーから卸を通さずに仕入れる取引を大幅に拡大する。グループ入りしたダイエーと共同で、花王やネスレ、カゴメなど約60社からの直接仕入れを3年後に5倍の年間5000億円に引き上げる方針。総仕入れ額に占める比率を15%に高めて約300億円のコストを削減、一部商品の値下げと値上げ抑制につなげる。イオンが割安な自主企画商品の拡充に続き、メーカー品の流通改革に動くことで取引見直しが進みそうだ。
国内スーパーは各メーカーの商品を卸会社を通じて仕入れるのが一般的で、価格は卸と交渉する。直接仕入れに変えることで流通コスト削減やメーカーとの交渉で仕入れ価格を下げ、その一部を消費者に還元できる。欧米小売り大手が先行し、日本ではほとんどない。
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車鋼板、上げ幅2万8000円・トヨタ、コスト削減急ぐ
トヨタ自動車と新日本製鉄の間で決着した自動車用鋼板・鋼材の値上げ幅が、1トンあたり2万8000円前後であることが26日、明らかになった。トヨタが取引先に説明した。車体やエンジンなど主要部品に使う鋼板・鋼材の価格が一律で上がり、トヨタにとっては年間3000億円規模のコスト増要因になると見られる。大幅な負担増を受け、トヨタは鉄鋼メーカーや部品メーカーを巻き込んだコスト削減を本格化する。
主に車体に使う熱延や冷延、表面処理の各種鋼板のほか、マフラーなどに使うステンレス鋼板・鋼管、車軸やエンジン部品などに使う特殊鋼も一律で1トン2 万8000円前後の値上げになる。ただステンレスや特殊鋼は、ニッケル、クロムなど製造課程で添加する非鉄金属の価格変動を加味するため、市況によって値上げ額が変わるもよう。
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