Tuesday, May 27, 2008

ビル群の風下、大雨の危険・首都大学東京の研究チーム

ビル群の風下、大雨の危険・首都大学東京の研究チーム

 都会の高層ビル群の風下に当たる地域では、局地的な大雨が降る危険性の高いことが27日、首都大学東京の高橋日出男教授(気候学)らの研究チームの調査で分かった。

 地表付近を吹く風がビル群との摩擦で滞留、行き場を失って上昇気流となり、風下に大雨を降らせる雲ができるためと分析している。千葉市で開催中の日本地球惑星科学連合大会で発表する。

 高橋教授らは、気象庁やJR、東京都が東京都心部に設置した計90カ所の観測点で、1991年から2002年の6―9月、気象庁が「強い雨」に分類する時間雨量20ミリ以上となったケースから、台風の影響によるものなどを除いた226件を抽出した。

 風向き別に分類すると、東風の時に大雨となったケースが105件と最多。うち新宿の高層ビル群風下(西側)に当たる中野から世田谷区にかけてはほかの地域と比べ強い雨の頻度が高く、約15%の計15、6件に上った。

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