Wednesday, May 28, 2008

船場吉兆が廃業、使い回し発覚で客離れ

船場吉兆が廃業、使い回し発覚で客離れ

 牛肉の産地偽装事件などが発覚した料亭「船場吉兆」(大阪市中央区、民事再生手続き中)の湯木佐知子社長(71)は28日、記者会見し同日付での廃業を明らかにした。従業員数を減らすなどして収益の改善に努めたが、今月初めに新たに判明した料理の使い回しで客離れが進み、再建断念に追い込まれた。

 同日午前、吉兆グループ関係者や従業員にも伝えた。湯木社長は「債権者と協議し法的手続きを進めたい」と述べた。

 同社は2007年11月、偽装表示問題で大阪府警に不正競争防止法違反容疑で家宅捜索を受けた後、大阪、福岡にある直営4店を休業。今年1月に大阪地裁から民事再生手続きの開始決定を受けて、本店と博多店(福岡市)の2店で順次、営業を再開し、経営再建への道を探っていた。

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