海上運賃、年初の2倍に・燃料費上昇や資源輸送拡大で
鉄鉱石や穀物などを運ぶ船舶「ばら積み船」の運賃が高騰し、軒並み過去最高値を付けている。燃料費の上昇に加え、中国や欧州向けに資源輸送の需要が拡大し、世界的に船舶の不足感が高まっていることが理由。海上運賃の高騰は世界的なインフレ要因となるほか、原料高に苦しむ鉄鋼など素材メーカーには二重のコストアップとなり、収益を圧迫する可能性がある。
海上運賃は軒並み年初の2倍前後に上がった。背景には燃料費上昇や船舶不足に加え、米国の信用力の低い個人向け住宅融資(サブプライムローン)問題発生後も新興国経済の成長が続いていることがある。国際通貨基金(IMF)の世界経済見通しによると、2008年の実質成長率は米国が0.5%、日本も 1.4%にとどまる一方、中国が9.3%、ブラジルが4.8%など高い伸びとなっている。
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