Friday, April 11, 2008

文科省汚職:業者ら「倉重詣で」 摘発進み、官公庁の営業困難で

文科省汚職:業者ら「倉重詣で」 摘発進み、官公庁の営業困難で

 文部科学省の文教施設整備事業を巡る汚職事件で、施設受注を狙う複数の業者が、贈賄容疑で逮捕された「五洋建設」子会社顧問、倉重裕一容疑者(58)に若手社員を通わせる「倉重詣で」を繰り返していたことが関係者の話で分かった。談合事件の相次ぐ摘発で官公庁への接触が難しくなり、前文教施設企画部長、大島寛容疑者(59)=収賄容疑で逮捕=と倉重容疑者の太いパイプに期待したとみられる。警視庁捜査2課は、倉重容疑者が受注調整を主導する業界の仕切り役となった背景に、こうした構図があるとみている。

 倉重容疑者は74年に五洋建設に入社。旧文部省OBの自民党元参院議員(04年死去)が初めて立候補した83年の選挙を手伝ったのがきっかけで、私設秘書として出向。「社団法人文教施設協会」(東京都中央区)会長を長く務めるなど、文教族の実力者として知られた元議員の威光を生かし、省内や業界に人脈を広げた。

 ある業者は「元参院議員の事務所には、内部情報が欲しい営業マンが連日10人ぐらいたむろしていた。談合事件の摘発が近年進み、官公庁でも名刺を箱に入れるぐらいしか営業ができなくなった事情が大きい」と説明する。

 関係者によると、倉重容疑者の元を頻繁に訪れていたのは約30社で、ほとんどが中小業者。倉重容疑者は「若いやつをよこせ」と指示し、30歳前後の営業担当が通ってきていたという。受注の調整をしやすくするためとみられる。

 若手が集まると、大学などの施設整備情報を割り振り、提供した情報で受注すると、業者は受注額の一部を成功報酬として倉重容疑者に渡していたという。倉重容疑者を知るある業者は「業界には他にも調整役がいたが、報酬額が格安なので、業者間では『安心して付き合える』と重宝されていた」と話した。

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