Wednesday, April 30, 2008

「少林寺最高師範」3千万円脱税容疑 東京国税局が告発

「少林寺最高師範」3千万円脱税容疑 東京国税局が告発

2008年04月30日15時30分

 「中国少林寺の最高師範」を名乗り、武術や気功の受講料などで得た所得約1億2千万円を隠し脱税したとして、東京国税局が「全日本少林寺気功協会」(東京都新宿区)の秦西平会長(49)を所得税法違反(脱税)の疑いで東京地検に告発していたことが分かった。(中村信義、舟橋宏太)

 秦氏は隠したとされる所得について「中国少林寺に帰属するお金で、私は預かっているだけ」などと主張している模様。朝日新聞の取材には「税理士と話して欲しい」とし、担当税理士も「中国の少林寺と対応を協議中」とだけコメントした。

 関係者によると、中国国籍の秦氏は「本物の少林寺気功、その真髄と秘伝を伝授」などとして、「武術の指導員養成コース」や「カンフーダイエット」など複数のクラスを開いていたが、05年までの3年間に、受講料などから得た事業所得約1億2千万円を隠し、所得税約3千数百万円を脱税したとされる。

 大半の所得を国内の口座に隠し、一部だけを、一緒に道場を運営する日本人スタッフの名義で申告していたと見られる。

 著書などによると、秦氏は22歳で「中国嵩山少林寺第34代最高師範」となったとされる。「NPO法人日本少林寺武術気功連盟」の理事長なども兼任し、「気功やカンフーでダイエットできる」などとして、テレビや雑誌などにも取り上げられている。

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