Friday, April 11, 2008

放射線:急性障害防ぐ薬開発…細胞死を抑制 米チーム

放射線:急性障害防ぐ薬開発…細胞死を抑制 米チーム

 放射線による急性障害を防ぐ薬を開発しマウスなどの動物実験で効果を確認したと、米ロズウェルパークがん研究所(ニューヨーク州)などのチームが11日付の米科学誌サイエンス(電子版)に発表した。

 正常細胞だけを保護するため、がんの放射線治療での副作用を緩和するのに有効なほか、原発事故や核攻撃などの緊急事態にも活用できる可能性があるとしている。

 チームによると、食中毒の原因となるサルモネラ菌の成分が、放射線の影響を受けやすい骨髄や胃腸の細胞の死を抑制するとともに組織の新生を促す性質を持つことに着目。この成分を使って薬を開発した。

 致死量の放射線13グレイを数十匹のマウスに照射する実験で、薬を投与しないと13日目までに全部が死んだが、照射30分前に投与すると30日後でも8割以上が生き残った。9グレイの照射では7%しか生存できなかったが、照射1時間後の投与でも40%が生き残った。

 アカゲザルでの実験でも生存率の向上が確認されたという。

 チームは、放射線治療を受けるがん患者を対象に、早ければ年内に臨床研究を始めるという。

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