部隊運用、統幕に一元化・自民小委、防衛省改革で提言
自民党安全保障調査会の防衛省改革小委員会(浜田靖一小委員長)は24日午前、防衛省の組織改革に関する提言をまとめた。背広組(内局)と制服組(自衛官)に分かれる部隊運用の機能を自衛隊の統合幕僚監部に一元化するのが特徴で、制服組の権限を拡充。先のイージス艦の漁船衝突事故で首相官邸への連絡が遅れたのを受け、防衛省・自衛隊から首相秘書官の起用を求める方針も明記した。
部隊運用を担う統幕は背広組も配置する混合組織とし、緊急時に備えた「統合司令部」を新設。内局の運用企画局は廃止する。制服組トップの統合幕僚長は天皇が認証する役職として陸海空の各幕僚長の上位、事務次官と同格に位置付けた。
内局幹部が兼務している防衛相の補佐役の「防衛参事官」は廃止し、自衛官OBや民間人の登用を想定した「防衛相補佐官」制度に改める。防衛機密保全のための国会法改正や国家安全保障会議(日本版NSC)新設も盛り込んだ。
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