Tuesday, April 15, 2008

新型インフルエンザ:ワクチン、1000万人事前接種へ

新型インフルエンザ:ワクチン、1000万人事前接種へ

 舛添要一厚生労働相は15日、新型インフルエンザ対策として、鳥インフルエンザ(H5N1型)ウイルスから作ったワクチンを今年度、臨床研究として約6000人に接種し、有用性が確認されれば1000万人に事前接種する方針を明らかにした。政府はこれまで、新型インフルエンザ出現後にワクチン接種を始める計画だったが、それを前倒しし、世界で最初の事前接種に踏み切ることになる。16日に開かれる専門家会議に実施を諮る。

 鳥インフルエンザ由来のワクチンは「プレパンデミック(大流行前)ワクチン」と呼ばれ、新型インフルエンザに確実に効く保証はないが、新たなワクチンが製造されるまでの感染拡大予防の効果が期待される。政府は2000万人分の原液備蓄を、メーカーに指示している。

 臨床研究の協力者は、税関、検疫所、出入国管理局など水際対策に従事する職員と、感染症指定医療機関の職員から募る。臨床研究は1年程度かかる見込みで、1000万人への接種は来年度以降。事前接種の対象は政府の行動計画などで、医療従事者とライフラインや通信、交通などの「社会機能維持者」と定めており、具体的な人選を今後進める。ワクチンは半年程度で効果が薄れるため、時期については検討が必要という。

 新型インフルエンザに備えた製剤には(1)プレパンデミックワクチン(2)ワクチン(3)抗インフルエンザ薬(タミフルなど)の3種類がある。政府はこれまで、海外で新型が発生した時点で(1)を事前接種、(3)を患者との接触者に予防投与し、生産でき次第(2)を全国民に接種する計画を立てていたが、投与や接種の優先順位は明確になっていない。

 また厚労省は、プレパンデミックワクチンの備蓄を3000万人分に増やすことなどを専門家会議に提案する。

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