Tuesday, April 1, 2008

ガソリン:系列店でも異なる値段…戸惑いと混乱 環状7号

ガソリン:系列店でも異なる値段…戸惑いと混乱 環状7号

 126円、146円、その隣は130円……。東京都世田谷、目黒区の環状7号(都道)を1日午後、車で走った。南北7.5キロの間に11店のガソリンスタンド(GS)が連なる過密地帯では系列店でも値段が異なるなど、各店の戸惑いと混乱ぶりを感じた。

 環状7号と甲州街道(国道20号)の交差点から約1キロ南のGS。この一帯で最安値の126円を掲げる。西約3キロに環状8号(都道)が走る。「この辺りのプライスリーダーは環8の大型店。そこがいち早く値引きに踏み切った影響が大きい」と店員は言う。

 この店から南に走行し、最初にあるGSは146円のまま、その先は130円。146円の店は近くのGSがいずれも値下げしたため、客足は普段の3分の2という。店員は「直営特約店は本社の意向に従わないと」と残念そうに話した。

 最安値店から南に約6.5キロ離れた同系列のGSは146円を表示していた。走行しているうちに、145円から130円に電光掲示板の表示を替えるGSもあった。

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ガソリン:駆け引きや競争、地方でも過熱

 ガソリン価格を巡る駆け引きや競争は、地方でも過熱している。

 ●一気に26円値下げ

 宇都宮市南部の宇都宮環状線(国道・県道)沿いは、石油元売り大手系列のガソリンスタンド(GS)がひしめく栃木県内有数の激戦区。1日、ついにレギュラーガソリンを1リットル115円で販売するGSが登場した。セルフ式の「エクスプレス宇都宮」は午前8時半ごろ、141円から一気に26円値下げ。車の行列が途切れず「販売量は前日に比べ約2倍になった」という。約5キロ離れた北関東自動車道の宇都宮上三川インターチェンジ付近でも午前から、120円台に引き下げる店が相次いだ。

 ●価格は内緒

 青森県八戸市の「ミーエナジー・ガソリンショップ八戸店」には、1日朝から販売価格を問い合わせる電話が次々とかかってきた。しかし店は「電話で価格をお知らせすることはできません」と回答を拒否した。

 同店はこの朝、レギュラーを1リットル当たり9円下げて132円で販売し始めた。減税前の在庫を抱えるが、大手に対抗し赤字覚悟で決断した。店員は「分刻みの価格競争をしており、こちらの情報がどう利用されるか分からない。安易に教えられない」と話した。

 ●段階的に…

 宮城県北部の国道4号沿いは「値下げ合戦」の様相となった。大衡村のGSは1リットル144円だったセルフ式レギュラーガソリンを1日未明、125円に下げた。客が多くなり在庫が無くなったため、暫定税率分をかぶる「出血分」を算定し直し、午後2時にさらに123円に下げた。

 だが北に隣接する大崎市の路線沿いでは122円、121円などの値段を掲げる店も次々登場。大衡村のGS店長は「在庫量を考慮しながら、いかに損を少なくするかに腐心している」と話しつつ、夕方には122円に下げることを検討し始めた。

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