山崎製パンが再値上げ・1200品目を平均8%
製パン最大手の山崎製パンは1日、5月16日出荷分から約1200品目のパンや和洋菓子を平均約8%値上げすると発表した。食パンの値上げは昨年12月に続き2回目で、値上げ幅は合計で約16%となる。小麦の国際価格が高騰し、製粉会社が小麦粉の値上げを表明したことを受けた。敷島製パンやフジパン、第一屋製パンなど同業大手も追随する見通しだ。
値上げは食パン・菓子パンが約1000品目、和洋菓子が約200品目。地域限定で販売する商品を含む。食パンの「ダブルソフト」の希望小売価格が従来より20円高い240円になる。「北海道産バター使用バターロール」など菓子パン約30品目は内容量を減らし実質値上げとなる。
製粉各社は業務用小麦粉の価格を4月末から2割前後引き上げることを決めているが、上げ幅は前回の値上げ時と同水準の約8%に据え置いた。山崎は「生産効率向上によるコスト削減で、小麦粉の値上がり分を吸収したい」と説明している。
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J―オイルミルズ、食用油・マーガリンを6月に値上げ
J―オイルミルズは1日、家庭用食用油とマーガリンの価格を6月2日出荷分から引き上げると発表した。食用油29品目は平均30%、マーガリン5品目は平均20%値上げする。主力商品である「AJINOMOTO さらさらキャノーラ油」(1000グラム)の想定小売価格は508円から678円に、「ラーマ バターの風味」は240円から291円になる。
同社は食用油を昨年10月、マーガリンを今年3月にも値上げしている。菜種や大豆など原材料価格の高騰が続いていることから、再度の値上げに踏み切る。
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輸入小麦きょうから値上げ 道産と価格逆転 パン、うどん用大幅安に(04/01 08:08)
政府が製粉会社に売り渡す輸入小麦価格が四月一日から三割値上げされることに伴い、引受先となる製粉会社の仕入れ価格は道産パン用小麦で五年ぶりに輸入小麦より割安に転じる。輸入小麦より既に割安だった道産うどん用小麦も約四割の大幅安となり、品質面で高い評価を受けている道産小麦の価格面での競争力も高まる。
製粉会社の仕入れ価格でみると、パン用輸入小麦の代表銘柄「カナダ産ウエスタン・レッド・スプリング」が、一トン当たり約五万六千円から同約七万三千円に引き上げられる。道産の代表銘柄「春よ恋」の取引価格の同約六万三千円(二〇〇七年産)を上回り、価格が逆転する。
うどん用輸入小麦の代表銘柄「豪州産スタンダード・ホワイト」も、同約五万四千円から同約七万円に値上げ。同約四万千円(同)で取引されている道産の代表銘柄「ホクシン」は、豪州産小麦より約四割も割安になる。
道産小麦は国内で使用されている小麦の約一割を占める。内外麦価の逆転現象は、国際的な穀物価格の上昇に加え、政府が輸入小麦の買付価格に国内農家への補助金額を上乗せして製粉会社に売り渡すために発生する。
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