Friday, May 16, 2008

実録・連合赤軍:よど号メンバー「同志の行為に責任」

実録・連合赤軍:よど号メンバー「同志の行為に責任」

 あさま山荘事件(72年)を起こした連合赤軍を描いた映画「実録・連合赤軍 あさま山荘への道程(みち)」の若松孝二監督(72)が今月、初めて北朝鮮に渡り、日航機「よど号」をハイジャックしたメンバーに映画を見せた。連合赤軍の源流をたどれば、メンバーが属した赤軍派に行き着く。映画を見たメンバーは「当時同じ志を持った者として、全部背負っていかなければならない」と話したという。

 よど号事件は70年3月、羽田発福岡行きの日航機「よど号」が過激派の赤軍派メンバー9人に乗っ取られた事件。メンバーは韓国・金浦空港で乗客を解放し、北朝鮮入りした。

 若松監督は幹部が北朝鮮に渡り弱体化したため、赤軍派が別の団体と結成したのが連合赤軍だと指摘。「撮影中から、ずっと感想を聞きたかった。よど号事件がなければ連合赤軍もないし、あさま山荘事件もなかったかもしれないから」と話す。

 現在北朝鮮に残るメンバーは、いずれも強盗傷害容疑などで国際手配されている▽小西隆裕(63)▽若林盛亮(61)▽赤木志郎(60)▽安部公博(60)--の4容疑者。若松監督は安部容疑者以外の3人と面会して映画を見せたとみられる。

 上映は監督がDVDを持ち込み、宿泊先の平壌のホテルの一室で行われた。焼酎を飲み終始和やかな雰囲気だったが、リンチの場面にメンバーは「追い込まれたんだろうな」と漏らしたという。

 終了後、メンバーの一人は「同志の行為に責任を感じる」と語り、若松監督が「あなたたちが日本にいれば、あさま山荘事件は起きなかったのでは」と問うと、苦笑するだけで返事はなかったという。【棚部秀行】
 ◇ことば あさま山荘事件

 72年2月、連合赤軍のメンバー5人が長野県軽井沢町のあさま山荘に管理人の妻を人質に立てこもった。警察は装甲車で包囲し、工事用の鉄球で壁を破って水を注入、ガス弾も使用した。赤軍側は猟銃などで抵抗したが、機動隊員が全員を逮捕し人質を救出した。銃撃戦で警官ら3人が死亡、26人が重軽傷を負った。現場の模様はテレビで生中継された。

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