ガソリン値下げ幅、北海道が最大
経済産業省の関係団体である「石油情報センター」が2日発表した「給油所石油製品臨時価格調査」(1日時点、1リットル当たりの平均)で、北海道はレギュラーガソリンの価格が、ガソリン税の暫定税率失効前の31日比で全国最大の値下げとなった。「道内で値下げに動いたガソリンスタンド(GS)がものすごい勢いで増えた」(スタンド経営者)ことが原因だ。
調査結果によると、北海道の価格は134・6円で、一晩で19・6円も下がった。下げ幅は全国平均と比べて8・9円大きい。
他の地域では在庫がなくなるまで暫定税率を上乗せした価格で販売しているGSが残っているのに対し、札幌では旧価格で販売するGSを探すのが難しい状態になっている。
石油元売り大手は、「道内は(安値の)セルフ形式のGSが、価格への影響力を他地域よりも強く持ち、値下げが加速しやすい」と指摘する。
函館地方石油業協同組合によると、渡島・檜山地方では163店の加盟店のうち、2日時点で8割程度が値を下げ、旧価格だった道内大手GSも2日、値下げした。小樽のGSは、顧客からの問い合わせで、急きょ、20円の値下げに踏み切った。
道内のガソリン価格は全国を先取りする形で値下げが進んでおり、このため、今後、離島などでさらなる値下げは予想されるが、全道的な値下げ幅は小幅にとどまるとみられる。
道は2日、1日現在のガソリン・軽油小売価格調査結果を公表した。レギュラーガソリン1リットル当たりの価格はセルフで120~130円未満に設定している店舗が25店中18店と最も多く、その他の店は130円以上だった。
フルサービス店では、117店中73店が130~140円未満に設定。120~130円未満が16店で続いた。セルフ店より安い110~120円未満に設定している店舗も1か所あった。
道資源エネルギー課によると、調査は道内137店を対象に4日まで毎日行い、価格変動の傾向を探る。
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