Thursday, April 3, 2008

NHK記者ら3人懲戒免職・インサイダー問題、上司9人も減給

NHK記者ら3人懲戒免職・インサイダー問題、上司9人も減給

 NHKの記者ら3人によるインサイダー取引問題でNHKは3日、「公共放送の信頼を著しく傷つけた」として3人を10日付で懲戒免職とする処分を発表した。また、上司9人についても監督責任を重く見て減給処分とした。

 懲戒免職となったのは、報道局テレビニュース部の原岡英司制作記者(34)、岐阜放送局放送部の近藤崇記者(30)、水戸放送局放送部の氏永真木ディレクター(41)。3人は3月5日付で懲戒休職となっていた。藤森隆行・報道局長(57)ら上司9人も「不正行為を未然に防げなかった」として3日付で減給処分とした。岐阜放送局長はすでに退職しているため、転籍した関連会社に対し、厳重に注意するよう依頼した。

 記者会見した福地茂雄会長は「3人の行為は公共放送の信頼を失墜させ、今後の取材にも大きなダメージを与えた。懲戒免職以外の選択肢はないと判断した」と話した。今後は、第三者委員会(委員長・久保利英明弁護士)が3人以外の関与や別の不正取引がなかったかについても調査を継続し、再発防止策を検討するという。

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