Tuesday, April 1, 2008

住友金属鉱山、銅地金生産10%弱減の見通し・08年度

住友金属鉱山、銅地金生産10%弱減の見通し・08年度

 住友金属鉱山は1日、2008年度の銅の地金の生産量が前年度見通しと比べ10%弱減少すると発表した。銅は自動車向けを中心に世界で需要拡大が続いているが、同社は海外鉱山から調達する銅精鉱の品質が低下しているため生産量を減らす。供給量が前年度を下回るのは4年ぶり。

 08年度は年39万4000トンの銅地金を生産する計画。5―6月に予定する30日間の定期修理も影響し、07年度見通しの43万トン弱を下回る。国内工場で新設備を整備するなどして09年度以降は年45万トン体制をめざすという。

 電気ニッケルは生産能力にあった原料を確保できる見通しで、08年度はフル生産の年3万6000トンを計画する。

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味の素、タイに2工場を新設・65億円投資

 味の素は1日、約65億円を投じてタイに2工場を新設したと発表した。日本向けにレトルト加工食品「クック・ドゥ」を製造する工場と、タイ国内向けに缶コーヒー「Birdy」を製造する工場の2つ。海外事業の中核である同国で生産と販売の両面を強化し、グローバル化に対応する。

 クック・ドゥの具入り製品はこれまで日本の工場で製造していたが、3月中旬から稼働している新工場に移管した。現地法人のタイ味の素を通じて良質な豚肉を調達して品質を向上させるほか、生産コストを低減する。

 缶コーヒー工場は8日に稼働する。同社は現地合弁会社を通じ、1994年にタイで缶コーヒーの販売を始めた。市場が拡大傾向にあることから工場新設で生産能力を30%増強する。

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キッコーマン、南米や中国に工場・しょうゆ生産2倍、20年度までに

 キッコーマンは主力のしょうゆ事業で2020年度までに、南米、中国など海外に6―7工場を新設する方針を固めた。少子高齢化で国内市場が縮小する中、海外は現在の欧米アジアの6拠点から倍増させ、全世界のしょうゆ生産量を2倍の年間100万キロリットルに引き上げる計画。総投資額は数百億円規模に達する見込み。世界的な日本食ブームに伴う需要拡大を背景に欧米で拡販するほか、新興国市場開拓も本格化する。

 新工場建設は近くまとめる経営計画(08―20年度)に盛り込む。まず北米と欧州に15年度にも1工場ずつを増設。欧州はロシアや東欧の需要開拓を狙い、東欧に新設する案が有力だ。このほか中国2カ所、東南アジア・オセアニア1―2カ所、南米1カ所に新工場を建設する方向。国内では現在の3工場以外で新設は予定していない。

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電力10社の設備投資計画、08年度16.5%増

 電力10社の2008年度設備投資計画が31日、出そろった。総額は前年度比16.5%増の2兆2062億円と3年連続のプラス。2兆円を上回るのは 02年度以来6年ぶりとなる。原子力発電所の耐震補強工事や大口顧客向け送電線工事などが各社の設備投資を押し上げている。

 中国電力を除く9社が08年度の設備投資を増やす。44%増の関西電力は原発の耐震工事や石炭火力の舞鶴2号機(京都府)の建設など電源設備で投資を増やす。38%増の北海道電力は泊原発3号機の建設が本格化する。一方、18%増の中部電力は送電設備の改修が中心となる。

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