Sunday, May 4, 2008

伊達、復帰戦の単は準優勝 カンガルー杯テニス最終日

伊達、復帰戦の単は準優勝 カンガルー杯テニス最終日

2008年5月4日 18時40分

 シングルス決勝でタマリネに敗れ、優勝を逃したクルム伊達公子=岐阜長良川テニスプラザ
写真

 女子テニスのツアー下部大会、カンガルーカップ国際オープン最終日は4日、岐阜長良川テニスプラザで行われ、37歳のクルム伊達公子(フリー)はシングルス決勝でタマリネ・タナスガーン(タイ)に6-4、5-7、2-6で敗れた。奈良くるみ(大阪・大産大付高)と組んだダブルスでは優勝し、現役復帰後最初の大会を終えた。

 シングルス決勝で、クルム伊達はテンポの早いストロークを生かして優位に立ったが、第2セット以降はスタミナが切れて巻き返しを許した。

 ダブルス決勝は6-1、6-7、10-7(第3セットはスーパータイブレークによる)でメラニー・サウス(英国)ニコル・タイセン(オランダ)組を下した。

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クルム伊達がダブルスで優勝/テニス

優勝したクルム伊達(左)と奈良くるみ(撮影・田崎高広)
優勝したクルム伊達(左)と奈良くるみ(撮影・田崎高広)

<女子テニス:カンガルー杯国際オープン>◇4日◇岐阜・長良川テニスプラザ

 約12年ぶりに現役復帰したクルム伊達公子(37=フリー)が奈良くるみ(16=大産大付高)と組んだダブルス決勝で、ニコル・タイセン(オランダ)メラニー・サウス(英国)組を破り、優勝した。第1セットを6-1で先取、第2セットは6-7で奪われたが、10点先取のスーパータイブレークによる第3セットを10-7で制した。

 伊達はシングルス決勝では、世界ランク86位のタマリネ・タナスガン(30=タイ)に逆転負けした。

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伊達、快進撃で若手の刺激に
2008.5.4 21:06
第2セット、プレー中に転び、苦笑いするクルム伊達公子。シングルス決勝でタマリネに敗れ優勝を逃した=岐阜長良川テニスプラザ第2セット、プレー中に転び、苦笑いするクルム伊達公子。シングルス決勝でタマリネに敗れ優勝を逃した=岐阜長良川テニスプラザ

 第1セットを先取したのがうそのように、第2セットになると伊達のプレーにミスが目立ち始めた。ショットを次々とネットに引っかける。勝負どころを確実に見極めてきたテニスが消えうせた。

 とはいえ、11年のブランクをへて、シングルスで準優勝。奈良くるみと組んだダブルスは優勝。「出来すぎだったと思う」。復帰戦は本人も驚く結果になった。

 ハードな大会だった。世界ランクはなく、予選からワイルドカード(主催者推薦枠)で出場し、シングルスとダブルスに最終日まで12試合を戦った。真夏のような日差しの中、シングルスのあとのダブルス決勝は2時間後だった。

 元世界ランク4位のテクニックはさびついていなかった。不安視されたスタミナも、昨年8月から午前6時に起床してランニング。同9時から午後5時までコートで練習に明け暮れ、乗り切った。

 「日本女子の若手に刺激を与えたい」としてカムバックした。ペアを組んだ奈良が打ち明ける。「伊達さんの勝負強さや動きを見て、いいプレーができた」。大会史上最高の観衆2500人にも感動を与えた。

 元女王のマルチナ・ナブラチロワは5年半ぶりに43歳で復帰。3年後には全豪オープンの混合ダブルスを制した。37歳の伊達の次戦は6日からの福岡国際。夢が広がりそうな再挑戦である。

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伊達公子:「シングルス準優勝、ダブルスで優勝。とても誇り」 夫のクルムさん

 クルム伊達公子選手の夫、ミハエル・クルムさんは妻の快進撃に「とても誇り」と話した。クルムさんはカーレーサーで、この日、富士スピードウェイであった自動車レースの国際シリーズ「スーパーGT」第3戦の決勝に出場し、12位だった。クルムさんに話を聞いた。【西村綾乃】

 (車に)乗る前に結果は知っていました。12年ぶりの試合、毎日、試合の連続で疲れていると思います。早く回復してほしい。シングルス準優勝、ダブルスで優勝。とても誇りに思います。まずは「お疲れ様」と言いたいです。

 12年ぶりのカムバックでこのような結果を残すことができたのは、公子が何事にも真面目だから。グラフとの3月のエキシビションマッチも、試合も、半年前から準備をしていた。そして毎日、本番のようにトレーシングをしていました。彼女を動かしているのは、メンタルの強さ。彼女を尊敬します。僕も負けないように頑張らなくては。

 (試合後に伊達さんが涙を流したそうですよと記者に聞き)それはうれし涙だと思います。カムバックへのストレス、重圧は想像できないこと。38歳でここまで頑張れたこと、みんなの勇気になる。自分の気持ちでいつでも何にでもチャレンジできるのだということを伝えたい。

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