Tuesday, May 20, 2008

マグロよりカツオ、近海物食べ自給率アップを…水産白書

マグロよりカツオ、近海物食べ自給率アップを…水産白書

 日本周辺で取れるカツオなど旬の魚を「毎月1皿」多く食べるよう、政府が20日発表した2007年度の水産白書で呼び掛けている。

 食用魚介類自給率は1998年以降50%台に落ち込んだままだが、これにより60%台に高められると試算している。

 白書では、漁獲量が豊富で価格も比較的安定している国産の魚介類として、春はカツオ、夏はスルメイカ、秋はサンマ、冬はブリを例示。カツオであればたたき1皿、サンマなら塩焼き2匹を、国民一人ひとりが毎月多く食べれば、それぞれ自給率を1ポイント、全体で4ポイント引き上げられる。06年の食用魚介類の自給率は59%のため、60%台に乗る計算だ。

 白書は対策として、サケやマグロなど輸入に多くを依存する魚に消費が偏る現状から脱却し、漁業者、流通業者、消費者が協力して日本周辺の魚介類を消費するサイクルを作り出す必要を訴えている。

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