パレスホテル:高層ビルに建て替えへ 09年1月閉鎖
皇居に面した「パレスホテル」(東京都千代田区、389室)が、老朽化などに伴い建て替えを計画している。09年3月から解体工事を始め、11年12月に完成予定。61年に開業した地上9階建てのホテルは、ホテル棟とオフィス棟の各23階建てで生まれ変わる。
ホテルは、48年に設置された国営ホテル「ホテル・テート」が前身。59年に民間に払い下げられた後に取り壊され、64年の東京五輪に間に合うように建設され、開業した。地上9階、地下3階で延べ床面積は約6万5000平方メートル。外装に信楽焼のタイルを使っている。
内堀通りを挟み皇居に面した立地で人気があり、74年にはバイオリニストの故アイザック・スターンが約1カ月間滞在。また、フレンチポップの歌手シルヴィ・バルタンさんやソウル歌手の故レイ・チャールズら海外の大物が60~70年代にかけてショーを開いた。
ホテルが区に報告した計画によると、新しいホテルはホテル棟とオフィス棟の2棟からなり、ともに地上23階建て(高さ約100メートル)。延べ床面積は約11万9000平方メートルで、2棟の外装の素材や色を統一させるという。工事準備で、09年1月ごろからホテルは使用できなくなる。
関係者によると、建て替えは老朽化に伴うものだが、ホテルの広報担当者は「近く公表するが、今は詳細を言えない」と話している。
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