輸入農畜産物の検体抽出を業界任せ、総務省が改善勧告
空港や港で実施される肉や野菜など輸入農畜産物の検査で、検体のサンプル抽出を輸入業者に任せるなど不適切なケースがあったとして、総務省は23日、農林水産、厚生労働両省に改善を勧告した。BSE(牛海綿状脳症)問題などを巡って「食の安全」への関心が高まる中、検査の信頼性を揺るがす実態が明らかになった。
輸入農産物などの検査について、食の安全の観点から総務省が勧告を行うのは初めて。輸入農畜産物の検査は動物検疫所のほか、穀物や野菜などについて農水省の植物防疫所で実施。厚労省は検疫所で輸入食品全般の検査を担当している。
2006年12月―08年5月に実施した調査によると、全国の動物検疫所24カ所のうち22カ所で、輸入畜産物の検査ルールに沿った家畜防疫官による無作為抽出が行われず、輸入業者らによる抽出が常態化していた。輸入量の0.5%を抽出する決まりだが、2カ所は基準に達していなかったことも分かった。
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