りそな本社 東京・木場に移転
2008.3.25 19:17
りそなホールディングスは25日、東京都千代田区大手町の本社ビルを売却し、東京都江東区木場に本社を移転すると発表した。メガバンクなどの大手金融機関の本社は千代田区など都心に集中しているが、大手銀行で本社が都心を離れるのは初めてとなる。
移転を決めたのは、現在の本社ビルが竣工(しゅんこう)後30年経過し、今後、多額の修繕費が必要になるため。りそなの主な顧客は個人、中小企業で、大企業が集まる都心部よりも賃料の安い地区に本社を移した方が経済合理性が高いと判断した。細谷英二会長は同日の会見で「メガバンクと一線を画するという姿勢を本社でも体現させる」と話した。
移転は平成22年4月から同年夏ごろを予定しており、新築される地下1階地上10階建てのオフィスビルを全体を賃借する。
現在の本社ビルについては、りそなが持つ7割の所有権を来月30日に三菱地所に約1620億円で売却する。売却益は約1000億円になる見込み。これに本社ビル売却に伴って発生する土地の含み益を加えると、利益剰余金は約1200億円増加する。約2兆3000億円の公的資金の返済財源やリテール(個人向け金融)分野の戦略的投資に充てる方針だ。
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