丸紅、英資産運用子会社が176億円の損失・サブプライム問題で
丸紅は28日、英国の資金運用子会社が保有する証券化商品などの金融資産に176億円の評価損が発生したと発表した。信用力の低い個人向け住宅融資(サブプライムローン)問題で証券化商品市場に信用収縮が起き、資産の時価が大きく下落した。サブプライムローン問題に関連した損失が金融機関だけでなく一般の事業会社にも広がり始めた。
丸紅の子会社の名称は「マルベニ・インターナショナル・ファイナンス」(本店ロンドン)で、1984年から資金運用事業を手掛けている。運用資産は約 400億円(2007年3月末)で、およそ半分が公社債、残りは債務担保証券(CDO)や資産担保証券(ABS)などで運用している。
丸紅は「金融商品はいずれもハイリスク・ハイリターン商品ではなかった」と説明しているが、サブプライムローン問題で仕組み債の格付けが低下し、時価が下落した。一方、公社債の損失はほとんどないという。
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偽造の「丸紅保証書」で投資、米証券が240億円回収不能
東京都内の医療コンサルティング会社の関係者らが偽造された大手商社丸紅の保証書を使って投資を募り、米大手証券が出資した約240億円が回収不能となっていることが28日、関係者の話で分かった。丸紅は偽造にかかわったとして男性契約社員2人を今月上旬に解雇し、警視庁に有印私文書偽造容疑で被害届を提出した。同庁は資金の流れなど事実関係の確認を進めている。
約240億円が回収不能になったのは、米大手証券リーマン・ブラザーズの日本にある関連会社。リーマンは近く詐欺容疑などで取引にかかわった数人を刑事告訴する方針。リーマン同様に投資した別の米大手証券は出資金を回収したが、数十億円規模の回収不能金が発生した投資家もほかに複数いるとみられる。
Saturday, March 29, 2008
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