Thursday, March 27, 2008

モッツァレラチーズからダイオキシン検出 伊保健省発表

モッツァレラチーズからダイオキシン検出 伊保健省発表

2008年03月27日22時10分

 イタリア保健省は26日、同国南部カンパニア州の特産品であるモッツァレラチーズから一部基準を超えるダイオキシンが検出されたと発表した。モッツァレラチーズは水牛の乳を原料とし、ピザなどに使われる。

 同省によると、130の製造所を検査した結果、25カ所の製品や原料の乳から欧州連合(EU)基準を超えるダイオキシンが検出された。これらの製造所に原料を提供していた83の酪農場が出荷停止を命じられた。

 今月下旬から一部にダイオキシンが含まれている疑いが強まったため、韓国は輸入を停止したが、ダレーマ伊外相は「過剰反応が起きている」としている。日本の厚労省は輸入を保留。製品を空港などに留め置き、イタリア政府に安全性の確認を求めている。

 モッツァレラチーズは、カンパニア州で今年1月にゴミ収集が停止され、路上に大量のゴミが放置された騒動で風評被害を受け、大きく売り上げを落とした。州都ナポリ周辺では犯罪組織が産業廃棄物を違法投棄し、野焼きするなどして長年にわたってダイオキシン汚染が指摘されてきた。イタリアでは、この問題と同チーズからのダイオキシン検出を結びつける報道もある。

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