Monday, March 31, 2008

米リーマン、丸紅に350億円損賠提訴・偽造保証書

米リーマン、丸紅に350億円損賠提訴・偽造保証書

 偽造された大手商社丸紅の保証書で集められた巨額の投資金が回収不能になった問題で、米大手証券リーマン・ブラザーズは31日、約320億円が回収不能になったとして丸紅に対し、遅延利息なども含め約352億円の賠償を求め、東京地裁に提訴した。丸紅側は同社本体の関与はないとしているが、リーマンは、丸紅の元契約社員らが不正に深く関与したとして、丸紅の管理責任を問えると判断したもようだ。

 またリーマンは同日までに、警視庁捜査二課に詐欺容疑で告訴状を提出した。同課は保証書偽造の経緯や、投資された資金の流れを調べる。問題は民事、刑事両面から責任が追及される可能性が出てきた。

 丸紅はすでに保証書の偽造にかかわったとして契約社員2人を解雇、有印私文書偽造容疑で被害届を警視庁に提出。これまで「詳細な事実関係は調査中だが、当社はあくまで被害者」と説明している。リーマン側の提訴については「現時点ではコメントできない」としている。

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