Thursday, March 27, 2008

1票の格差:4.84倍の07年参院選は合憲…東京高裁

1票の格差:4.84倍の07年参院選は合憲…東京高裁

 1票の格差が最大4.84倍だった07年7月の参院選の議員定数配分は、選挙権の平等を保障した憲法に違反するとして、東京、神奈川、静岡の弁護士が各都県選管を相手に選挙無効を求めた訴訟は、東京高裁が27日、請求を棄却した。西田美昭裁判長は「不平等は見過ごせない程度に至っていない」と合憲判断した。

 格差が5.06倍だった01年参院選を巡る最高裁大法廷判決(04年)は、15裁判官中6人が違憲とした。これを受け参院は「4増4減」の是正策をまとめ、07年参院選から適用していた。

 判決は「投票価値の不平等は憂慮すべき状態にある」と指摘したが、都道府県を選挙区単位とする参院の特性や是正策がとられた経緯に照らし、国会の裁量権の限界を超えているとは言えないと結論付けた。

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