汚染黄砂、東京で観測・東大と名古屋大「工業地帯で付着の恐れ」
東京大と名古屋大のチームは31日、大気汚染物質の付いた黄砂を都内で観測することに成功したと発表した。中国大陸から飛んでくる黄砂は汚染物質の運び手とされるが、実際に1粒ずつが汚染されていることを詳細な化学分析で突き止めた。健康や気象への影響を探る手掛かりとなる。
東大の戸野倉賢一准教授は「中国北西部で舞い上がった黄砂粒子が、中国の工業地帯で汚染され飛んできた可能性が大きい」と説明。汚染黄砂を吸い込むと、健康へ影響が出る恐れもあるとしている。
黄砂の粒子が含む化学物質の種類を1粒ごとに連続測定できる装置を試作し、3月16日夜―19日朝に東大構内(東京・文京)で約5万個の粒子を観測。ほとんどから自動車や工場が排出する窒素酸化物(NOx)や硫黄酸化物が原因とみられる物質が見つかった。
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