Monday, March 31, 2008

ペンタックスの社名消える・HOYAが吸収合併

ペンタックスの社名消える・HOYAが吸収合併

 HOYAは31日付でペンタックスを吸収合併した。国産初の35ミリ一眼レフカメラを発売するなどカメラメーカーとして数多くの名機を生んだペンタックスは会社組織として89年の歴史に幕を下ろす。社名は消えるが、一事業部門「ペンタックス」としてブランドは残る。今後はHOYA傘下でデジタルカメラや内視鏡分野でさらなる成長を目指す。

 HOYAは当初、ペンタックスを完全子会社化する計画だったが、合併により事業部間の連携を強化するほか、経営の意思決定を速くする。

 ペンタックスの事業は「カメラ・双眼鏡」「ライフケア製品」など大きく四つの製品分野に分かれる。ペンタックス最後の社長となった谷島信彰氏はHOYAの「ペンタックス・ライフケア事業部長」に就く。

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三菱商事、千代田化工を傘下に・資源事業を強化

 三菱商事は31日、プラント建設大手の千代田化工建設との資本・業務提携を強化すると発表した。千代田化工が実施する第三者割当増資を三菱商事が約 600億円で引き受け、出資比率を10.27%から33.4%に引き上げる。資源高を背景に世界的にプラント需要が高まっており、三菱商事は液化天然ガス(LNG)プラントに強い千代田化工を傘下に収めることで資源関連事業の競争力を高める。

 千代田化工が4月30日付で第三者割当増資を実施。三菱商事は千代田化工にすでに役員を2人送り込んでいるが、2人の取締役を追加派遣、うち1人は代表権を持つ予定。海外営業網と千代田化工のプラント設計技術力を組み合わせ、資材調達や建設まで一貫体制で大規模プロジェクトの受注獲得を目指す。

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大日本印刷、市谷工場を再開発・高層化で事務所集約

 大日本印刷は31日、本社のある市谷工場(東京・新宿)を2009年から2017年にかけて再開発すると発表した。地上25階建て程度の高層棟を建てるなどして、東京都内に分散していた企画開発や営業部門を集約、異なる事業部門同士の連携強化につなげる。完成後は、現在より4割強多い約8000人が同地域で働くようになるとしている。

 09年に着工し、17年の完成を目指す。投資額は明かにしていない。事務棟や工場などを含めた総延べ床面積は23万8000平方メートルを予定している。工場は最新設備を導入し、環境への負荷を少なくする。体育館やプールなど体育施設と、文化施設を併設し、一般に開放するほか緑地も整備する予定だ。

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新日鉄、ブラジルの高炉建設を正式発表・鉄鉱石調達を重視

 新日本製鉄は31日、持ち分法適用会社であるブラジルの鉄鋼大手ウジミナスが同国に新製鉄所を建設すると発表した。ウジミナスが26日(現地時間)に開いた経営審議会(取締役会に相当)で建設方針を決めた。新日鉄が持つ高級鋼生産技術を導入する一方、ウジミナスが買収した現地資源会社から鉄鉱石を直接調達することで原料コストを抑制する。

 新製鉄所はウジミナスがブラジル中部クバトン市に持つ既存製鉄所の隣接地に建設する方向。港湾などインフラ設備を一部共有して建設コストを抑える狙い。当初は粗鋼ベースで年産300万トンを計画、投資額は3000億円前後。将来は高炉1基を追加し生産能力を倍増することも検討する。新日鉄が出資し合弁形式にする案が有力。5月をメドに詳細を詰める。

 ウジミナスは2月に資源会社J・メンデスを買収した。J社はブラジル南東部に持つ鉱山を年産600万トンから同2900万トンに拡張することを検討。新製鉄所には鉄道で鉄鉱石を直送できる。世界的に資源争奪戦が加熱する中、原料の調達ルートまで確保しコスト競争力を高める。

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