Thursday, May 15, 2008

東シナ海ガス田:複数海域で共同開発、利益追求 日中合意

東シナ海ガス田:複数海域で共同開発、利益追求 日中合意

 日本と中国の懸案となっている東シナ海ガス田問題で、日中の境界線問題は棚上げして、ガス田の共同開発に伴う経済的利益を最大限追求することで両国が合意し、複数の海域を開発対象とする方向で調整していることが14日分かった。すべて共同開発で進めることが前提で、中国が単独で開発を進めるガス田「白樺」(中国名・春暁)の共同化などで詰めの交渉を進める。

 この問題を巡っては、7日の日中首脳会談後の会見で福田康夫首相は「大きな進展があり、解決のめどが立った」と発言している。交渉筋によると、日中で主張が対立する境界線問題から離れて、資源開発に伴う利益を両国が公平に分け合う形で問題を解決することで一致し、大きく前進したという。

 境界線を問題にしないためには、共同での開発が原則になる。通常、他国が主権を持つ海域で共同開発を進める場合は、開発に伴う利益配分などを主権を持つ国に有利になるよう取り決めるが、東シナ海では投資コストや利益配分が両国で均等になるよう調整する。

 中国はすでに、日本が境界線として主張する「日中中間線」付近で白樺の開発に単独で着手しているため、共同開発化する方向で調整する。また、中間線より日本側の海域でも共同開発を行い、バランスを取る方針だ。

 急速な経済発展を遂げる中国にとっては、資源確保は課題の一つで、東シナ海で開発が進めば国益にかなう。また、日中共同で資源開発を進めることで、両国間の関係強化につなげる狙いもある。

 ただ、具体的な開発区域が明らかになれば、境界線で譲歩したなどの世論の反発を受ける可能性も双方にあり、最終合意までぎりぎりの調整が続きそうだ。

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