Sunday, May 4, 2008

神事という原点を忘れるな 時津風部屋の力士死亡事件

神事という原点を忘れるな 時津風部屋の力士死亡事件
2008.4.30 18:17

 大相撲、時津風部屋の序ノ口力士死亡事件を受けて発足した「再発防止検討委員会」がまとめた防止策。漫画家のやくみつる委員は、いじめや所作の乱れに対しては罰則を加えるべきだと主張したものの、受け入れられなかった。けいこを見ずに部屋の実情を探ろうとする委員が多い中、早朝にけいこ場を抜き打ちで訪問するなど、やく氏の言動は的を得ている。しかし、協会の腰の重さに苦戦。「これでは対策が骨抜きになってしまう」と訴えた。

 再発防止策は(1)教育の専門家らによる師匠の再教育(2)力士の悩みを相談するための相撲診療所の活用(3)禁止事項、土俵の所作やマナーなどを説明するマニュアルの作成(3)体験入門を実施し入門意志書を得る-の4点。要所はつかんでいる。とはいえ、師匠の再教育にしろ、マナーのマニュアル作りにしろ、目や耳で知るだけで、どれだけ効果が上げられるのか。真剣に再教育を施すというのなら、罰則を設けるのもひとつの手段。かつては、立ち合いの待ったに罰金が科せられた。しかも、罰則が問われているのは時代の反映でもある。矯正の姿勢がみられない人には、痛みも必要だろう。

 やく氏は土俵上の所作については、こうも言及している。「だめ押しやガッツポーズをした力士は出場停止にしてもいい」。相撲は神事である。発祥はモンゴルとする説が一般的で中国を経由して日本にわたってきた。モンゴルでは勝利を祝して舞う「鷹の舞い」が天地への祈りを表し、中国では「水滸伝」に裸で相撲をとることで神事とする場面がある。日本では作物の豊作を祝い、神前で相撲を奉納した。感情をむき出しにするだめ押しやガッツポーズを厳禁とするのは、相撲の歴史的観点からしても当然のことである。

 5月11日に初日を迎える夏場所では幕内42人中、外国出身力士が史上最多の16人となった。最大勢力は朝青龍、白鵬の2横綱を含め8人のモンゴル勢。相撲発祥の地とされながら、品格には首をかしげる力士がいる。外国出身力士に限らず、日本人にも取組前後の礼をしっかりできないなどマナーに欠ける力士が見受けられる。

 力士死亡事件は常識を逸脱した相撲部屋の異常体質が生んだ。神事にかかわっているという意識のかけらもない。改革もおろそかにできないが、今の角界は相撲の原点を再認識することも重要だ。

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「国民の目線」で改革を 松浪文科副大臣が期待

 松浪健四郎文部科学副大臣は2日、日本相撲協会が外部からの役員登用を決めたことについて「国民と同じ目線でものを考え、愛される団体になってほしい」と述べ、一層の改革に期待を寄せた。

 文科省は同協会の監督官庁で、松浪副大臣は、時津風部屋の力士死亡事件で元親方らが逮捕された翌日の2月8日、協会幹部を呼んで外部人材の登用を要請していた。

 要請から3カ月近くが経過したことについて副大臣は「スローモーションだったが、協会にとっては大改革。議論の必要があったと思う」と理解を示した。

 文科省内で記者団の質問に答えた。

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