富士フイルム、写真印画紙を28年ぶり値上げ
富士フイルムは20日、7月以降に写真店で使う写真印画紙などの写真感光材料製品を10―20%値上げすると発表した。同社が写真印画紙の値上げに踏み切るのは、感光材料の主原料である銀価格が暴騰した1980年以来、28年ぶり。
感光材料は銀や原油を主原料とするが、銀価格が2006年に比べ、1.7倍に高騰するなど、原価を押し上げている。値上げの理由については、「コスト吸収に努めたが、企業努力の範囲を超える状況にある」(同社)としている。具体的な対象製品や値上げ幅などの詳細は今後詰める。
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味の素、マヨネーズなど再値上げ
味の素は20日、家庭用マヨネーズなど6品目を7月23日出荷分から値上げすると発表した。上げ幅は5―14%で、値上げは昨年7月に続く2回目。原料となる食用油の価格が昨年比で5割程度上昇していることに対応する。
代表商品では「ピュアセレクト マヨネーズ」(400グラム、店頭想定価格は295円前後)で約40円、「ピュアセレクト コクうまカロリー55%カット」(360グラム、同268円前後)で約20円の上昇を見込んでいる。
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東洋ゴム、アジアに新工場建設へ
東洋ゴム工業は20日、2011年度までに乗用車やトラック向けタイヤの世界生産能力を07年度比33%増の約4000万本に引き上げると発表した。240億円を投じてアジアに新工場を建設するほか、280億円をかけて北米工場(ジョージア州)の設備を増強する。
アジアの新工場の立地場所は今後詰めるが、東南アジアと中国が有力。乗用車向けを中心に年産400万本体制を整える。同社は従来アジアでは現地企業と合弁生産をしてきたが、既存設備では新興国需要の伸びに対応できないと判断。初めて単独で工場進出する。
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積水化学、独の下水管更生会社を買収
積水化学工業は20日、下水管の更生を手掛けるドイツのシェバリエパイプテクノロジーズ社を買収すると発表した。同社の持ち分を75%取得する。買収金額は40億円で、7月に買収を完了する。欧州の有力会社を買収することで、下水管更生事業の海外展開に弾みを付ける。
下水管更生事業は、地面を掘り起こさずに老朽化した管路の状況を改善させる。積水は昨年12月に米国の会社も買収しており、今回の買収により海外展開を加速する。
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NHK、年金積立不足2700億円に・07年度末見込み
NHKが抱える年金積立不足額が2007年度末で約2700億円と06年度の2.4倍に膨らむ見込みとなった。現在の積立必要額を算定するための利率(割引率)を市場実勢に合わせて引き下げた結果、不足額が大幅に増えた。現状では受信料収入にその穴埋めを頼らざるをえず、視聴者の理解を得るには給付額の引き下げなど年金制度自体の見直しを迫られる可能性がある。
NHKの福地茂雄会長は就任直後の今年2月、年金の積立不足額が千数百億円あることを明らかにし、これが受信料引き下げを困難にする理由の一つになっているとの見方を示していた。NHK経営委員会(委員長=古森重隆・富士フイルムホールディングス社長)の最近の会議で執行部は06年度末で1100億円だった積立不足額を「07年度末で約2700億円の見込み」と修正した。
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