Wednesday, March 26, 2008

全日空、アジアで格安航空・08年度にも、別ブランドで

全日空、アジアで格安航空・08年度にも、別ブランドで

 全日本空輸は25日、2008年度中にも格安航空会社をアジア地域に設立する方針を明らかにした。中国などアジアの航空会社との合弁を軸に検討する。アジアで乗務員を採用し、運航コストを抑える。アジアでは格安航空が台頭しており、シンガポール航空や大韓航空など大手も相次いで専門の子会社を設立している。10年の羽田・成田両空港の拡張でアジアの格安航空との競争が激化するとみて、格安航空への参入を決めた。

 全日空は格安航空会社の設立に向け、4月に香港に「アジア戦略室」を設立。現地企業との交渉などを担当する。合弁で新会社設立を想定しているが買収に踏み切る可能性もある。社名やブランドは全日空とは別にし運賃やサービス面で全日空本体と差異化する。

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センコー、カザフ企業と提携

 物流大手のセンコーは25日、カザフスタン国有鉄道の子会社でコンテナ輸送を手掛けるカズトランスサービス(KTS、アスタナ市)と業務提携を結んだ。日本―ロシア西部間のコンテナの荷動きを円滑にすることで輸送日数を20日前後と数日間短縮する。日本の自動車メーカーが相次ぎ工場進出を表明しているロシア・サンクトペテルブルク市向けの部品供給需要を取り込む。

 両社が使うのは、中国の連雲港(江蘇省)に陸揚げした日本のコンテナをカザフスタンを経由してシベリア鉄道に合流させるルート。鉄道レール幅の違う中国・カザフ国境はコンテナ積み替え作業が必要で、荷物が滞留することが多い。提携によりKTSは7月以降、センコーが日本から発送したコンテナを最優先で積み替え、現在23日かかる輸送を短縮する。

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鉄鋼大手、海外投資前向き・新日鉄、ブラジルに海外初の高炉

 鉄鋼大手が海外で高炉からの製鉄所の建設に本腰を入れ始めた。新日本製鉄のブラジル計画が明らかになったのに続き、JFEスチールの馬田一社長も25 日、タイ政府の高炉建設計画への参画に意欲を示した。鉄鋼大手は技術流出と投資リスクの高い海外高炉事業に慎重だった。原料と輸送費高騰を背景に資源国や需要地に近い場所で粗鋼から高品質の鋼材を生産できるかが、国際競争力の決め手となる中、積極姿勢にかじを切った。

 馬田一社長は同日、日本鉄鋼連盟会長としての記者会見でタイ高炉計画について、「タイの市場規模は十分にあり東南アジア全体も視野に入る」と語った。タイは東南アジアでの鉄鋼の最大需要地で、新日鉄や中国の宝鋼集団、アルセロール・ミタルも計画を提出している。年内にも参画企業が決まる見通しだ。

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