Monday, February 11, 2008

ソウルの南大門「全焼」・消火遅れ、放火の可能性

ソウルの南大門「全焼」・消火遅れ、放火の可能性

 【ソウル11日共同】ソウル中心部に位置し、韓国の国宝第1号として日本人観光客にもなじみの深い南大門(正式名・崇礼門)の木造の楼閣部分から10日夜、出火、炎上し、石造りの土台の上に建つ楼閣の2階部分が完全に崩壊、1階部分も激しく損壊した。韓国メディアは「全焼」と伝えた。出火から約5時間で鎮火状態となった。

 韓国メディアによると、けが人はないもよう。YTNテレビなどは、初期消火に失敗し被害が拡大したと指摘。文化財庁から慎重な消火作業を要請された消防当局が当初、徹底した放水や延焼防止措置を取らず、対応が後手に回ったと報じた。

 付近に火の気はなかった。不審な男の目撃情報が複数報告されており、韓国メディアは放火の可能性があると伝えている。警察と消防が出火原因を調べている。

 楼閣部分から立ち上る大量の白煙で門周辺が覆われ、周囲の道路の一部が交通規制された。

 南大門は朝鮮王朝時代の1398年に完成。改築や復元を経て国宝第1号に指定された。付近に大型市場などがあり、「東大門」などと並ぶ観光名所となっている。(09:46)

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