日本の国富、9年ぶり増加――06年末、土地は16年ぶり増加
内閣府が8日午後発表した2006年度の国民経済計算確報(ストック編)によると、土地や建物などの国民資産から負債を差し引いた正味資産(国富)が06年末時点で2716兆6000億円と前年末から2.9%増加した。増加は9年ぶり。経常収支の黒字により対外純資産が増えたほか、土地が16年ぶりに増加へ転じたことが寄与した。
国民経済計算は国の経済活動を表す統計で、企業の決算書に当たる。国富を押し上げたのは対外純資産で215兆1000億円と前年末から 24.5%増加。国富の増加額75兆6000億円のうち42兆3000億円を占めた。地価上昇も貢献し、土地は1228兆円と0.5%(6兆2000億円)増加。増加はバブル経済の頂点だった1990年以来となる。
一方、株式資産は724兆8000億円と前年末比で1000億増えるにとどまった。キャピタルゲインは3兆8000億円と4年連続で増えたものの、前年の263兆3000億円からは大幅減少。株式相場の伸び悩みが響いた。
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