GM、07年通期最終赤字4.1兆円・過去最大、追加リストラ実施
【ニューヨーク=武類雅典】米ゼネラル・モーターズ(GM)が12日発表した2007年通期決算は最終赤字が387億ドル(約4兆1000億円、前年は20億ドル)に達した。赤字は3年連続で、損失額は過去最大。信用力の低い個人向け住宅融資(サブプライムローン)問題の影響で今後の業績見通しが悪化し、会計上の一時損失を計上したことが響いた。北米自動車事業の回復も鈍っており、全米規模の早期退職制度など追加リストラの実施も明らかにした。
GMは7―9月期に収益見通しの悪化から、税効果会計に基づき計上してきた繰り延べ税金資産の取り崩しで383億ドルの一時損失を計上。10―12月期も最終損益は7億2200万ドルの赤字(前年同期は9億5000万ドルの黒字)となり、通期業績も立て直せなかった。
07年通期の赤字額は米メディア大手のAOLタイムワーナー(現タイムワーナー)が02年決算で計上した約990億ドルの最終赤字に次ぐ規模とみられる。07年の売上高は前年比12%減の1811億ドル。 (23:04)
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