Wednesday, February 13, 2008

ダスキン株主訴訟、53億円賠償確定

ダスキン株主訴訟、53億円賠償確定

 ダスキン(大阪府吹田市)が運営する「ミスタードーナツ」が2000年に無認可添加物入り肉まんを販売した事件に絡み、株主が旧経営陣13人に106億円の損害賠償を求めた株主代表訴訟の上告審で、最高裁第三小法廷(近藤崇晴裁判長)は12日、上告を退ける決定をした。13人に総額約53億4000万円の賠償を命じた二審・大阪高裁判決が確定した。

 二審判決は、役員らが不祥事を積極的に公表しなかった対応を「隠ぺいと同じ」と指摘し、巨額の賠償を命じた。不祥事公表を先送りした役員の責任を重くみた判決確定は、企業のコンプライアンス(法令順守)に影響を与えそうだ。

 訴えられていたのは千葉弘二元会長や肉まん販売の責任者だった芝原修一元専務ら。

 二審判決によると、ダスキンは2000年4―12月、ミスタードーナツで無認可の酸化防止剤が混入した肉まんを全国で販売。02年の厚生労働省の立ち入り検査まで公表せず、不祥事発覚後、加盟店への営業補償費や信頼回復キャンペーンなどで巨額の支出を余儀なくされた。(07:00)

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