水星探査機を2013年打ち上げ、日欧が共同計画

水星探査機を2013年打ち上げ、日欧が共同計画

　国の宇宙開発委員会は12日、推進部会を開き、宇宙航空研究開発機構が欧州宇宙機関（ＥＳＡ）と共同で水星の環境や成り立ちを探る探査計画「ベピ・コロンボ」を正式に了承した。日欧が各1機の探査機を開発し、水星の磁場や表面を調べる。探査機は2013年に打ち上げ、19年から約１年間観測する。

　ベピ・コロンボは米国が04年に打ち上げた探査衛星「メッセンジャー」に続く本格的な水星探査計画。宇宙機構は水星の磁気圏を調べる探査機「ＭＭＯ」を開発し、火星や金星に存在しない磁場が地球や水星に存在する理由などを探る。水星の周囲の希薄な大気の様子も観測する。(07:00)