Saturday, February 9, 2008

はしか:今年も流行の兆し…厚労省、12日に対策会議

はしか:今年も流行の兆し…厚労省、12日に対策会議

 昨年若者を中心に大流行したはしかが、今年も流行する兆しを見せている。先月1~27日に全国の医療機関から国立感染症研究所に報告された患者数は659人で、学校・学級閉鎖も出ている。例年より早く流行が始まる恐れがあり、厚生労働省は12日、感染症の専門家や自治体、学校関係者らを集め、対策会議を開催する。

 報告によると、患者は10~14歳166人、15~19歳135人と10代が中心。千葉県の中学校などでは学校閉鎖もあった。都道府県別では、神奈川が269人と突出し、福岡96人、東京58人、秋田49人、北海道45人。流行が始まるのは例年なら春だが、首都圏など一部の地域で既に流行の兆しが見られ、全国に拡大しつつある。報告された患者の約6割は予防接種歴がないという。

 感染研感染症情報センターの多屋馨子・第三室長は「はしかの予防法はワクチンを受けることで、特に10代で未接種の人は今から対策を始めてほしい」と呼びかけている。

 世界保健機関(WHO)は、はしかの排除を各国に求め、日本は12年までの実現を目指している。12日の対策会議は目標達成のため、昨年8月に策定した対策計画に基づく施策の評価や見直しを行う。

No comments: