中国製ギョーザ:皮から殺虫剤検出…包装に断片 千葉県警
店頭から撤去された中国製冷凍ギョーザ=大阪府吹田市の大阪よどがわ市民生協南高浜店で2008年1月30日午後7時56分、森園道子撮影
店頭から撤去された中国製冷凍ギョーザ=大阪府吹田市の大阪よどがわ市民生協南高浜店で2008年1月30日午後7時56分、森園道子撮影
中国製冷凍ギョーザによる中毒事件で、被害に遭った千葉県市川市の家族が購入したギョーザの皮から有機リン系殺虫剤「メタミドホス」が検出されていたことが、千葉県警捜査1課の調べで分かった。包装紙に付着していた皮の断片で、ギョーザ本体の検出部位が判明したのは初めて。包装紙や具からしみ出した可能性もあり、県警はさらに分析を進めている。
市川市では母親(47)と子供の計5人が1月22日夕、ギョーザ計40個を食べた。食べ残しはなく、県警は自宅にあった包装紙を分析。そこに付着していた皮からメタミドホスを検出した。県警は包装紙と家族の嘔吐(おうと)物からもメタミドホスを検出しているが、現時点ではギョーザの中身からは検出されていないという。
一方、千葉市稲毛区で母親(36)と女児(3)が昨年12月28日に中毒症状を起こしたケースで、販売したコープ側が同じ袋に入っていた未解凍のギョーザ3個と途中で吐き出したギョーザ1個を保存していたことも分かった。母親から受け取って調べ、原因は特定できなかったが、破棄せずに保管していた。県警はこれ以外に、母親から調理して食べなかった1個の提出を受けており、計5個の分析を進めている。
千葉県内の2事例のギョーザの製造日は、ともに昨年10月20日。県警は、メタミドホスがどこに含まれていたかの分析が混入ルート解明につながるとみており、輸入元の「ジェイティフーズ」や販売元の「生協」に手配し、この製造月日で製造ライン(ロット)が同じ製品を全国から回収する。
兵庫県高砂市の家族3人のケースでは食べ残しはなく、胃の洗浄液やパッケージからメタミドホスが検出された。【斎藤有香、山本太一】
Friday, February 1, 2008
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