新日鉄、鋼板1―2割値上げ・近く要請へ
新日本製鉄は自動車や家電、機械向けなど主要な鋼板全般について1―2割程度値上げする方針を固めた。鉄鉱石など鉄鋼原料価格の高騰が避けられないとみて、4月実施を目指し近く顧客に要請する。実現すれば鋼板価格はバブル期の水準を超え、過去最高値に迫る。他の鉄鋼大手の追随は必至で、顧客全体で1兆円規模のコスト上昇になる可能性がある。顧客企業が最終製品の値上げに踏み切れば、世界的な資源高の影響が経済や生活に一段と広がる。
値上げの対象は自動車メーカーなど大口顧客と直接取引する製品で、新日鉄では製品全体の8割程度がこれに当たる。現在の価格はおおむね1トンあたり6万 ―10万円。上げ幅は、船舶や発電機械などに使う厚鋼板が同2万円前後、自動車や家電向け薄鋼板は同1万―2万円になる見通し。自動車部品などに使う特殊鋼の値上げも検討中だ。(07:00)
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