奨学金:大学生の上限2万円増…文科省、来年度から
文部科学省は来年度から奨学金の上限を2万円引き上げることを決めた。大学生は現行の10万円を12万円、大学院生は13万円を15万円にそれぞれアップする。変更は99年度以来9年ぶり。
奨学金は同省が予算を決め、独立行政法人・日本学生支援機構が運営している。有利子と無利子の2種類があり、今回の対象は有利子分。大学生の場合、月額3万、5万、8万、10万円のいずれかを選択して支給を受けているが、来年度からは12万円を希望することも可能になる。大学院生も現行の5万、8万、10万、13万円に加え、15万円が選択肢に加わる。
さらに、対象学生数も無利子分を前年度比1000人増の46万8000人、有利子分を同7万4000人増の75万人と設定。一連の措置で予算総額は同801億円増の9305億円になるという。
最高額を選択する学生は年々増加傾向にあるといい、同省は「需要は高まっており、経済格差で進学の機会が奪われないよう、教育の機会均等を重視した」としている。奨学金の拡充は、政府の「骨太の方針2007」にも盛り込まれていた。【高山純二】
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