Wednesday, January 30, 2008

力士急死:時津風部屋の兄弟子3人の番付据え置き

力士急死:時津風部屋の兄弟子3人の番付据え置き

 大相撲の時津風部屋の力士急死問題で、暴行に加わったとされ、昨年11月の九州場所から全休している兄弟子3人(同部屋)の春場所番付が初場所の地位で据え置かれることになった。30日の番付編成会議で決まった。日本相撲協会審判部によると「捜査に全面協力することによる救済措置」としている。広報部によると、全休した力士の番付を留め置く前例はほとんどなく、異例の対応となった。

 この措置は、26日に開かれた臨時理事会ですでに決まっており、この日の審判部で確認された。初場所の兄弟子の番付は幕下1人と序二段2人。

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兄弟子3人、全休なのに番付据え置き…序ノ口力士死亡事件

 時津風部屋の序ノ口力士が死亡した問題で日本相撲協会は29日までに、愛知県警の捜査による心労を理由に九州場所から休場している兄弟子3人の春場所(3月9日初日・大阪府立体育会館)の番付を据え置くことを決めた。正式には30日に両国国技館で開かれる春場所の番付編成会議で決まる。力士死亡問題が、通常なら降格するはずの番付にも影響を及ぼした。

 兄弟子3力士の番付据え置きは26日の臨時理事会で承認された。協会広報部によると過去、公傷を除き休場した力士の番付が据え置かれた例はない。3人の初場所の番付はそれぞれ幕下下位、序二段上位、同下位。角界の慣例を破る異例の措置に北の湖理事長は「協会は今、捜査に全面協力しています。3力士も捜査に協力しており社会通念上、据え置くことを決めた」と説明。前例のない理由での休場が異例の番付据え置きという事態を引き起こした。

 力士死亡問題は愛知県警が2月中に前時津風親方の山本順一氏と兄弟子3人を逮捕する方針を固めている。協会は現役力士逮捕のXデー当日に臨時理事会を開き、兄弟子3力士の処遇を決める。ただ、同県警の初動捜査ミスで起訴が見送られる可能性もある。こうした不確定な状況も番付が据え置かれた背景にはある。協会の温情とも言える措置に現時津風親方(元幕内・時津海)は「3人ともこうした状況でも復帰を目指してけいこしているので感謝しています」と話した。

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