信用保証協会トップの9割、地方自治体の天下り
全国52の信用保証協会の会長や理事長ら経営トップの9割以上が地方公共団体からの天下りであることが2日、経済産業省の調べで分かった。同協会は中小企業が金融機関から受ける融資を保証するのが役割だが、専門知識とは無関係にトップを受け入れている実態が明らかになった。
52協会のうち、地方自治体出身者がトップを務めるのは49。金融機関は2、協会出身者は1人。常勤役員に占める割合で地方自治体出身者が4割だった。約款によると、協会役員は「学識経験者のうちから知事が任命する」となっており、実態とはかけ離れている。
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後期高齢者医療保険料、今年度は85%軽減 与党方針
75歳以上を対象に4月から導入した後期高齢者医療制度(長寿医療制度)を巡り、自民、公明両党は2日、低所得者の保険料を来年度から最大9割軽減する方針を確認した。今年度は10月以降の半年分の徴収を停止し、実質的に「8割5分」の軽減とする。3日に開く与党のプロジェクトチームで決定する方針だ。
与党の厚生労働関係議員が2日、都内のホテルで幹部会合を開いて制度改善策の原案を協議した。
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金券「もらった」財務官僚タクシー運転手からリベート
運転手証言「5年前まで盆暮れにやっていた」
中央省庁の官僚が深夜帰宅のタクシー内で運転手から酒などの接待を受けていた問題で、財務省主計局の男性官僚2人が、運転手から商品券を受け取っていたことが3日、分かった。夕刊フジの取材などに、官僚2人と運転手が事実関係を認めた。商品券は換金性が高いことから、キックバックを禁じた道路運送法に抵触するため、国土交通省は2人の官僚と運転手から事情を聴く方針。役人天国を象徴する“居酒屋タクシー”問題は、どこまで広がりをみせるのか。
2人の財務官僚に商品券を渡していた個人タクシー運転手は2日、夕刊フジの取材に次のように証言した。
「(2人とは)個人的に契約している。電話で呼び出してもらうんだ。現金のキックバックは一切やっていないけど、盆暮れに3000円分のデパート商品券を以前、車内で(2人に)渡していた。今はうるさくなったのでやっていない。5年前までの2、3年間は(商品券を)やっていた。どこもやっているじゃないですか」
その上で、「(2人からの)要求ではなかった。最初、(商品券を受け取って)恐縮していましたけどね」と明かし、今年に入っても車内でコーヒーやお茶、栄養ドリンクなどをサービスしているという。
タクシー運転手による役人への供応問題を追及している民主党の長妻昭衆院議員も2日、先の運転手証言に登場する2人の財務官僚から直接、事情を聴いたところ、商品券を受け取っていた事実を認めた。
一人は「一度に1000円の商品券を3枚もらった。(そのようなことが数年にわたり)2-3回あった」と告白。別の一人も「(同僚が)もらったというのなら、私ももらったのだろう」と答えたという。
長妻氏は5月下旬、国家公務員の深夜タクシー利用状況について、財務省や最高裁判所など21の官庁に書面で照会。「タクシー運転手からキックバックをもらっている職員はいるか」との問いに対し、財務省は当初、「調査した限り、おりませんでした」と回答していた。
この回答に不審を抱いた長妻氏が独自のルートにより、商品券を受け取っていた2人の官僚を特定したという。
道路運送法では、「タクシー運転手は客に対し、収受した運賃または料金の割戻しをしてはならない」と規定している。このため、国交省は「換金が難しい物品についてはサービスの一環とみることもできるが、換金性の高い商品券の提供は道路運送法に抵触する」と判断し、近くタクシー運転手と官僚2人から詳しく事情を聴く。
2人の上司に当たる財務省の杉本和行主計局長も「不適切だと思う」と非を認めた。
長妻氏の照会に対し、財務、総務、経済産業、内閣府、内閣官房、人事院の6官庁がタクシー運転手からのビールやおつまみなどの供応を認め、「該当職員あり」と回答していた。その件数は、各官庁が明らかにしただけで、内閣府の40件を筆頭に、内閣官房23件、人事院2件の計65件に及んでいた。
ただ、集計中の省庁もあり、物品の提供を受けた役人数はさらに増える可能性もある。
財務官僚がタクシー運転手からリベートを受け取っていたことについて、長妻氏は「官僚が使うタクシーチケットは税金で賄われている。それだけに見返りに金券を受け取ったすれば、大問題で詳しく調べるべきだ。杉本主計局長も『調査に協力する』と約束してくれたので期待したい。ただ、タクシー事業の所管官庁である国交省は、私の照会に対し、逃げ回っている。職員のキックバックの状況を調査しているかどうかも分からない。今回、深夜タクシー内での金券の授受が明らかになったが、まだ氷山の一角だろう」と話している。
Tuesday, June 3, 2008
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