Monday, June 2, 2008

センチュリー交響楽団ピンチ 橋下知事、補助金大幅減へ

センチュリー交響楽団ピンチ 橋下知事、補助金大幅減へ

2008年06月02日06時01分

 大阪府の橋下徹知事は、大阪センチュリー交響楽団を運営する府文化振興財団に支出していた4億円の補助金を、来年度から1億円程度に減額する方針を決めた。府はこれまで総事業費の半額を補助していたが、減額後は約8分の1となる。大幅な減額で、同交響楽団の存続は難しいとの見方が出ている。

 交響楽団は89年に設立され、近年は年間100回前後の公演をしている。府は府文化振興基金などから補助金を支出。07年度は総事業費約8億円のうち4億1千万円を助成していた。

 府の改革プロジェクトチームは4月、文化振興基金が数年で枯渇する見込みであることから、楽団の自立を促し、来年度からの補助金廃止を打ち出した。これに対して、存続を求める約10万7千人分の署名が府に提出された。

 橋下知事は担当部局との協議で「補助金がまったくゼロというわけにはいかない」との考えを表明。これまで約半分だった府の補助率を8分の1程度まで抑えて支出することを決めた。そのうえで、総事業費の半分を公演などの事業収入でまかない、残りを府民の支援や国の助成などで補うことを求める。橋下知事は今年度内にこうした条件をクリアできる見通しが立たなければ、改めて補助金廃止を検討するという。

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