Saturday, May 31, 2008

LED照明で100ワット電球並みの明るさ 東芝ライテック

LED照明で100ワット電球並みの明るさ 東芝ライテック

 東芝ライテックは明るさが100ワットの電球と同程度の発光ダイオード(LED)照明器具「E―CORE100」を8月1日に発売する。同社のLED照明として初めて教室やオフィスに使用できる明るさにした。3000時間の使用を想定した1年間の二酸化炭素(CO2)排出量は1灯当たり17キログラムで、白熱電球の6分の1。

 明るさや光の色などが異なる8機種をそろえる。照らす角度が大きい4機種を8月1日、小さい4機種を9月1日に発売する。天井埋め込み型で、使用電力は 14ワット。光が直接目に入りにくい反射板の構造にすることで、LED照明特有の「まぶしさ」を抑えた。価格は3万9900―4万2000円。年間6万台の販売を目標にする。

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三井化学、高機能樹脂の新工場・200億円投じ11年にも

 三井化学は200億円を投じ、食品包装などに使う樹脂の工場を新設する。2011年の稼働を目指す。フィルムなどに加工した際に見た目がきれいに仕上がり、においも少ない高性能製品を生産する。消費者による食の安全に関する意識の高まりで需要が広がると判断した。高機能品シフトを進め、収益力を高める。

 三井化学の子会社、プライムポリマー(東京・港)が合成樹脂ポリプロピレン(PP)の新工場を建設する。生産能力は年15万―20万トンを計画。立地は千葉県市原市の生産拠点内が最有力で、09年度中にも最終的に事業化を判断する。

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花王、減量で実質値上げ拡大

 日用品最大手の花王は今秋以降、価格は据え置いたまま容量を減らす実質値上げを拡大する方針を明らかにした。6月下旬から看板商品の洗剤「アタック」を実質値上げすることを決めているが、予想以上の原材料高を受け、一段の価格転嫁は避けられないと判断。他の洗剤「ニュービーズ」で検討しているほか、生理用品なども対象とみられる。他社にも同じ動きが広がる可能性が高く、食品に続いて日用品の値上げが本格化してきた。

 尾崎元規社長が日本経済新聞記者に明らかにした。日用品は原料や容器に石油化学成分、天然油脂、紙などを使っており、花王は2007年度当初に前年度比 80億円と見込んでいた調達コスト増分が210億円にまで膨らみ、07年度連結決算は2期ぶりに営業減益となった。このため今春に紙おむつの内容量を 5―10%減らし、6月から衣料用粉末洗剤「アタック」の容量を1.1キログラムから1キログラムに減らす。

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伊藤忠、欧州に大型太陽光発電

 伊藤忠商事は欧州で大規模な太陽光発電施設の開発事業を始める。1100億円を超す資金を投じて、まず東欧で広大な敷地に太陽電池パネルを敷き詰めた「ソーラーパーク」を建設する。欧州各国は環境保全のため二酸化炭素(CO2)を排出しない太陽光発電への助成策を拡充している。シャープや住友商事も発電事業を計画しており、日本企業が一斉に欧州での事業に動き始めた。

 ドイツやスペインでは太陽光による電力は電力会社が家庭用電力料金の3倍の価格で購入する。東欧など他の国も優遇策の導入を進めている。

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セブンイレブン、中国でFC展開

 セブン―イレブン・ジャパンは中国全土でコンビニエンスストアをフランチャイズチェーン(FC)展開する。今秋をメドに北京で出店を始めるほか、台湾の食品大手「統一企業グループ」に上海でFC店を出す権利を与える。セブンは米子会社を通じて香港と深センのみでFC展開してきたが、成長著しい中国全土での展開を目指す。

 FC展開は上海と北京の2地区から始める。このほど全額出資子会社「セブン―イレブン中国」を設け、台湾でセブンイレブンの運営実績を持つ統一グループに、上海市内でのFC権を与える。北京では現地合弁会社を通じて直営店を出してきたが、商品管理や物流の体制が整ったと判断。FC展開を始める。

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JFEスチール、30万トン級の鉱石運搬船が完成

 JFEスチールは30日、ユニバーサル造船が建造していた積載量30万トンの自社専用船が完成したと発表した。鉱石運搬用で、同じ用途の船としては世界最大級という。ブラジルや豪州の積み出し港から、粉状鉱石の焼結を担うフィリピンの子会社への鉄鉱石輸送に用いる。年間約150万トンを運搬する計画だ。

 船主は川崎汽船で、JFEスチールは15年間自社専用として使う契約を結んでいる。長期にわたり安定的に使える船の確保で、輸送費の低減につなげる。同社は7月上旬にも同じ船型の船をさらに1隻導入する。

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トイレットペーパー、卸値9%上げで決着

 古紙を使ったトイレットペーパー大手の信栄製紙(静岡県富士宮市)グループと丸富製紙(静岡県富士市)グループが大手小売りなどと進めていた値上げ交渉が9%上げでほぼ決着した。12ロール入りは代理店卸値(東京)が約20円上がって240―250円と5年ぶりの高値となる。小売店での特売減少や値上がり加速につながりそうだ。

 信栄製紙などが原料高を理由に昨年11月に表明した値上げが5月出荷分までに浸透した。昨年も2回の値上げを打ち出し、卸値は緩やかに上昇してきた。今回の値上げにより、直近の底値だった2006年前半より3―4割高くなる。

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サンリオがクルーズ事業 ロイヤルウイングを買収

 サンリオは客船を運航する「ロイヤルウイング」(横浜市)を買収し、クルーズ事業に進出する。船内でサンリオのキャラクターが登場するミュージカルや関連商品販売を展開する。直営店やテーマパークとの集客の相乗効果を狙う。

 29日付でロイヤル社の経営陣が持つ株式の取得や第三者割当増資などで同社発行済み株式の95%を取得した。買収額は約4億円。代表権を持つ取締役を含む役員3人を派遣した。サンリオはテーマパークで公演するミュージカルなどをもとに客船向けに制作。「ハローキティ」など人気キャラクターを使った独自商品も販売する。

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さよなら日航「鶴丸」 東京・羽田空港

 約半世紀の間、日本航空機のシンボルとして親しまれてきた「鶴丸」マークが31日、大阪(伊丹)発羽田行き138便(ボーイング777)でラストフライトを迎える。東京・羽田空港にファンらが集まり、別れを惜しんだ。

 この日夕、羽田空港では、折り返しが138便となる大阪行き133便がほぼ満席。搭乗客358人に記念証が配られ、歴代の制服を着た客室乗務員らが「さよなら鶴丸」の横断幕を掲げて見送った。

 日航子会社の社員だった横浜市の高田敦子さん(40)は「このマークにあこがれて入社した」。同市の国家公務員の男性(51)は「鶴丸には数え切れないほど乗った。寂しい」と話していた。

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